社畜オンナと夢見るサクラ

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私は黒いショルダーバッグからピンク色の財布を取り出して、そこから100円を金髪の彼に渡した。 「ありがとうございます!助かります。いつも見てますよね?」 やっぱり気付かれてたか~。恥ずかしーーー。 「……はい。いつも楽しそうだな~と思って」 「楽しいですよ!ダンスで食っていくのが自分の夢だし。ちょっと寒いですけど……」 そう言った彼は赤い鼻をしていた。 初雪が降って雪が残っているのにジャージ姿じゃそりゃ寒いよね。 プロのダンサーになるのが夢なのかな?
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