『 ミツバチと僕 』

18/19
前へ
/19ページ
次へ
花という花は あっという間に木から離れ 飛ばされたのは僕だけではなくて あのコも… 風に揺られて 僕の側に飛んでくる。 僕たちは 「こんにちは。はじめまして」 ぎこちない挨拶をした。 だけど僕の目には 木の下に落ちているミツバチが 僕らと同じように風に舞って 彼は何も言わないけれど その表情は とても幸せそうに見えた。 「今日は春一番が吹いているわ!!」 「これで、桜も散ってしまうのかしら?」 「…残念ねえ…」
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加