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ーー綺麗? …僕が?
だけれど
話すのが面倒くさい。
黙っていると
「君、他の花よりも綺麗に咲きたい…とか。そういう風には思わないの?」
ーーこいつ…しつこい。
僕は溜息をつき
「見ての通り、普通の花をやっているのは退屈なんだ。…ここには咲いている花がたくさんあるのに。なんで君は僕の傍に来るんだよ…」
そんな僕に
ミツバチはにこりと微笑むと
透き通った羽をたたんで
「やっと口を利いてくれた」
僕の開きかけの花弁に
腰掛けた。
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