異世界に落ちた

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少し座った状態で精神を落ち着かしていく そして落ち着いた朱里は少しふらつく足を無理矢理 立たせ、辺りを見渡す 「ぁ…やばい……やばいやばい!!!!!!」 朱里は人影を見つけた直後逃げるように走り出す 混乱していたとはいえなんでもっと早く気付かなかったと 思いながらふらつく足を動かしとにかく走る 朱里が見たのはかなり離れた所ではあるが、 狂の影響で遠くもある程度見えた 血塗れで人の形をした人でないものが確かにコチラを見て "美味しそう" そう呟いていた 捕まれば殺される…喰われる!! 懸命に走りながら朱里は振り返ると 走って追いかけて来ていた 朱里は体力も身体も限界に近くふらついている状態 追いつかれるのは時間の問題だ 「ひっ来るな!」 後ろを振り向いていた事で足元の障害物に気付かず 朱里は転ける 「ぃっ」 立ち上がっている間にドンドン近付いてくる 再び走ろうとした瞬間左腕を捕まれ 力強く地面に叩きつけられる 「ぁが!」 掴まれている左腕はミシミシと折れる程力強く捕まれ 首を締められる 人に似たなにかはニタリと笑い 口を大きく開ける 俺死ぬの?嫌だ 狂にまた会えたのに……そうだ、狂… 狂に助けられた命を無駄にしたくない 助けられてからまだほんの少ししか経ってないのに 死んだら今日がやった事が無駄になる それに、狂と一緒に生きたい "死にたくない" 腕輪を短刀に変形させ首を絞めている腕を切り落とす 「ぃぎゃぁあああ!!」 俺から飛び退いて切られた腕を抑えながら睨む 「ゲホッゲホッ」 絞められていた首を抑えながら短刀を刀へ変える 人に似たなにかが飛び掛ってきた時刀を振り 首を切り落とそうとしたが、突然眩暈がし体制を崩す 相手はチャンスだと自分の首を喰いちぎろうとする 刀を振ろうとしても酷い眩暈で身体が上手く動かせない ぁ……今度こそ死んだ
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