1人の犠牲

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胡桃は、世界中から闇の心を無くす (発動させた者は例外) ことが出来る禁忌の書を拾った 内容は 世界の闇を消し去るには 犠牲をともわなければならない 闇が深ければ深いほど犠牲の数を増やさなければ 消し去ることは出来ない 確実に消し去るのであれば30万以上の犠牲が必要 世界の闇は深い 消し去るには大勢の犠牲無くしては不可能 犠牲者は世界の闇に耐えきれず皆発狂し死ぬ 失敗すればさらに多くの犠牲を伴うだろう この言葉の後に方法と、様々な魔術のようなものが 書かれていたが、胡桃はどうでもよかった 何故なら、世界から闇を消せば神から愛されたも同然 等と思っていたからだ 胡桃はこれで皆からもっともっと愛されると 笑いながら朱里を見る 朱里の血が魔法陣に溶け込んでいき、 魔法陣の線が赤く染まった瞬間線は黒く染まり 朱里の前に赤黒い髪に血よりも赤く黒い瞳を した男が立っていた 胡桃は書にこんなことは書かれていなかったと 目を開き驚いたが、男があまりにも綺麗で カッコイイ顔をしていたため意識がそっちへいった 男は驚いた顔をして、あたりを一瞬見渡すが、 目の前にいた人間、朱里を見て血相を変えた 「朱里!?おい、朱里!」 目が虚ろになっており、血を大量に吐き苦しみ続けている 「朱里と知り合いなのか?死ぬ奴なんか放っておけよ!」 「どういうことだ」 男に振り向いて貰えたのが嬉しくて、胡桃は ベラベラと喋った 「この本に書いてあったんだ、世界中の闇を消すには 犠牲が必要で、朱里の中に闇を全部入れて死ねば 世界から闇が消えて平和になるんだぞ!」 本当は話すら無視して朱里を助けたいが、 話を聞かなければ状況がわからない為 話を聞きながら朱里の中に入っていく闇を食う(取り込む) だが、量が多すぎて時間がかかる
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