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少年は少女に笑顔をむける。
「姫柳━!
ただいま!」
少女も可憐な笑顔をかえす。
「おかえり、悠希。」
これが、この静かな草原で繰り返される毎日の風景であった。
そして少女の側にきた少年は、座っている少女に手をさしのべる。
少女はその手をとり立ち上がる。
そして二人は並んで歩き出すのだ。
同じ歩調でゆっくりと。
それはもう何年も変わらない日常。
この先も一生変わるはずのないことだった。
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