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僕は青くなって尋ねた。
「おじさん、何者?」
僕がそう尋ねると、青くて太ったおじさんは
「僕は福天商会からやって来た、神型ロボット! スニえもんさ!
どんな願いでも叶えちゃうのさ!」
そう言って、青い上着のポケットから靴を取りだした。
「タラララッタラー! のりのりスニーカー!」
大きな声でそう宣言して、スニえもんは、そのスニーカーを僕に履かせた。
「このスニーカーを履くと、君は乗ることはできても、絶対におりられないんだ。
これで、君は途中でバスからおりる事はない。車にも撥ねられない。怪鳥にも捕まらない。チョコレート工場で働くこともないんだ!! 君の未来は安泰だ!」
スニえもんは僕を残し、また引き出しの中へ戻って行ってしまった。
僕は一人取り残された。
スニ―カーを脱ごうと思っても、なぜか、僕の足にぴったり嵌って脱げない。
仕方がないので、僕はそのスニーカーを履いたまま布団に入り寝た。
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