僕の名前は、野里のり太

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翌日。 僕はいつもよりも早く目が覚めた。 やっぱり、緊張しているのかもしれない。 僕はいつもより早い時間に、リビングへ向かった。 「イエ~イ、早起きのり太、どうしたんだーい?ノッてるねー!」 父さんは朝からノリノリだった。 「早起きのり太へのご褒美だ! のり太、朝ご飯は父さんの膝にの・り・た・ま・え! なんちゃって!!」 僕の運命の日だっていうのに、父さんはいつもふざけてばかり。 「ダメぇ~。たまえが乗るのー! のり太はダメよ~」 「たまえは、昨夜、さんざん乗っただろう~?」 「もぉ~、いや~ん!」 僕の運命の日だっていうのに、母さんも乗ってばかり。 僕はムカついて、母さんを押しのけ、父さんの膝の上に乗った。 そこは・・・。
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