第一章  密室のアーケードゲーム機(Ⅰ)   ――(俺)

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 ――あなたは18歳以上ですか?  アーケードゲーム機の画面に表示されている質問に、俺は戸惑っていた。  普通に答えるなら、「はい」だ。  しかし、今の状況は普通とかけ離れていた。  数分前に目が覚めた時、俺は閉じ込められていた。この部屋に窓はなく、たった一つ存在する扉は、どうやっても開かない。  そして部屋の中央には、なぜかアーケードゲーム機が置いてある。最近のような個性的なデザインの筐体ではなく、昔よくあったテーブル型だ。  その画面に表示されている質問に、俺は戸惑っていた。  ――あなたは18歳以上ですか?  選択肢は、「はい」か「いいえ」だ。今のところ、「いいえ」の方が点滅している。  画面の右下では、数字が減り続けていた。おそらく残り時間だろう。最初60あった数字が、早くも半分になっていた。
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