第一章  密室のアーケードゲーム機(Ⅰ)   ――(俺)

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 その瞬間、頭の中のお笑い芸人が一言つけ加えた。  ――俺それで、よーえらい目に、おうとるわ。  しまった。余計なことまで思い出してしまった。  しかし、もう決定は変えられない。  画面から質問の文字が消え、新たな文章が表示される。  ――あなたは何かを忘れていませんか?  この文章、ウソの返事をしたことに対する警告とは思えなかった。  何かを忘れている? 何だろう?  俺が思い出そうとしていると、次の文章が表示される。  ――テーブルの下にある箱を確認してください。
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