第一章  密室のアーケードゲーム機(Ⅰ)   ――(俺)

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 しかもゲーム名の下には、ある指示が書かれていた。  ――このゲームを最初にプレイすること。  ――それ以外の選択をすれば、【BAD END】になります。  一行目は黒いペンで書かれているのに、二行目はどう見ても血文字だった。  こんな不吉な内容を無視できるほど、俺は度胸が据わっていない。  この【パックマン】を最初にプレイすればいいのか?  しかし、ゲームソフトだけあっても・・・・・・。  そう思った瞬間、俺は発見した。  このアーケードゲーム機、普通のテーブル型筐体とは違う。左側面にソフトの差し込み口がある。  差し込み口は三種類あって、それぞれサイズが異なっていた。  俺は一番大きな差し込み口に、【パックマン】をセットしてみる。
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