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「どうすんだよ、これ……」
もうじき夜が明ける。
すぐにでも伊織くんは仕事を終えて、この部屋に帰って来るだろう。
だけどこの状況を見ても伊織くんは、苦笑しながら迷惑を掛けて悪かったと謝るだけだろうか。
「やっぱり伊織くんも、ずるい。勝手に僕の事を安全パイだって決めつけないで欲しいよ。」
それでも寝息をたてて、全体重を自分に掛けてくる廉が愛しくて。
「……ホント、ずるいんだから。」
安心している2人が悪いんだからねって、言い訳がましく呟いて。
そっと廉の体をずらして腕枕をし、その体を抱え込んで瞳を閉じた。
END
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