いいひと

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+ + + + + + あぁ~~あ、つくづく自分の行動が空しいよ。 惚れた弱みってやつですかね。 「分かったよ。でもさ……マジで時間的に余裕ないんだよね。口で説明しても難しいだろうから、うちに来てもらっていい?今夜仕事終わってからだから、泊ってもらう事になっちゃうけど。」 「いいの?」 いいの?って…… いいって言わせたんじゃん。 でもひと晩、廉ちゃんを独占出来る訳だしね。 それ位のご褒美があるなら、俄然やる気にもなるってもんだ。 「ちゃんと覚えて、伊織くんと仲直りしなよ。」 そう言った途端、いきなり廉ちゃんに抱き付かれた。 僕はもちろん、そっぽを向いていた慎も硬直した。 「やっぱり啓祐だよー!!だからお前って好き!ありがとな!」 ぎゅっと抱き締められて、喜んでる廉ちゃんの背中を、チャンスとばかりに抱き締める。 仕方ないよね。 こんなに可愛い廉ちゃんを見れるのは、伊織くん絡みの時だけだし。 こうやって頼って抱き付いてもらえたりしたら、充分いいポジションなんだもんね。 決して一番にはなれないけれど。 こうして時々、温もりを分けてもらえる位置が心地よいのかもしれない。 「じゃーまたあとでな!」 そう言って廉ちゃんは、嬉しそうな顔をして去って行った。 .
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