いいひと

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+ + + + + + 慎が呆れたように呟いた。 「えっ?」 「えっ?じゃないよ。別れたいなんて嘘つくから、速攻いなくなったじゃん。いいのかなぁ、あんな事言っちゃって。……ったく。伊織くんがいない事確認してから、大きい事言わないの。」 あはははっ……バレた? はぁ……俺って虚しい。 一時間後。 「啓祐、ごめん!今日のなし。」 「えっ?なんで?」 「伊織がさぁ、急に謝ってきたんだよ。んで、お詫びに飯作ってくれるって言うから、早く帰らないといけなくなっちゃったんだ。」 別れたいって言葉に反応して、速攻仲直りをしに行った伊織くん。 もしかして俺って良いきっかけ作ってあげた、いいひと? 廉ちゃんは申し訳なさそうに、ごめんなぁって呟いて。 「仲直り出来たんだ?」 そう問い掛ければ、はにかんだように笑うから。 その眩しい笑顔ひとつで、いいひとでもいいか……と許してしまう。 その笑顔、僕のおかげだよね? End .
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