温めてあげたい

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   *  *  *  *  * 「それにお前の勘違いじゃねーの?あいつからは毎日ちゃんと頑張ってるって、メッセージ入ってたし。弱音なんて……」 「それだって留守録に泣き言入れたら、廉ちゃんが心配するって思ってるからでしょ!あの人、廉ちゃんと離れて淋しいんだよ。廉ちゃんはいいよ?留守録とはいえ、伊織くんの声聞いてるし。なのに、廉ちゃんはLINEで済ませてんだもんね。電話してあげればいいのにさぁ。ねぇ……何とかしてあげなよ。それって廉ちゃんにしか出来ない事じゃん!」 でもなぁ…って呟いたら、必ず家にいる時間をここに書き出してとメモ用紙を無理矢理押しつけられた。 必ずいる時間って言ったって、時差があるんだから、どちらかが無理をしない限り話すなんて出来ない。 だから今までLINEで済ませてたんだし。 そりゃー俺だって伊織と話しをしたいよ? そんなの当たり前じゃん。 でも俺が無理をしないように、わざと留守録にメッセージ入れてた伊織の気持ちが分かるんだ。 俺だって伊織に無理をさせたくはない。 もし伊織が弱気になってるんだとしたら…… てか、何で啓祐から聞かされなきゃいけないんだよ。 ダメだよ……伊織。 弱音吐く相手が違うだろ? 啓祐に弱音吐くなんて、それはあんまりじゃん。 俺の存在って何なんだよ。 少しだけ頭に来て、そして切なくて。 思いっきり深夜の時間帯をメモ用紙に書いて、啓祐に突き返した。 .
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