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男の絶叫。
腹の底から出されたそれに、声のした方に顔を向ける。
聞こえてきたのは教室の外。廊下からだった。
ただならぬ声に、何かが起こっているのは間違いない。
面倒なことに巻き込まれるのは大嫌いだが、これは夢。
夢の中であればどんなことが起きようと、目が覚めれば全てなかったことになる。
神藤は興味本位から、外に行くことにした。
普通の教室なら窓があり、廊下の様子が分かるのだが、ここはそれがないので分からない。
ガラリと扉を開け、廊下に出る。
何処かワクワクと、嬉々たる表情の神藤だったが、廊下に出た途端、すっと真顔になった。
真っ白な壁。真っ白な天井。真っ白な廊下。
ペンキでもぶちまけたように、そこに広がる光景は、白色を染める真っ赤な赤色だった。
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