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「……ナイトメアぁ?」
インストールした覚えのないものに、神藤は訝しく顔を歪める。
どんなに思考を巡らそうも、思い当たる節はない。
だが今やっているゲームに飽きていた神藤は、まぁいいかと思った。
「どんな内容か分からないが、俺にクリア出来ないゲームはないな」
ふっと嘲笑うように笑むと、黒い馬のアイコンをタップする。
画面にあると言うことは、神藤がインストールした物であり、自身がインストールした物なら、きっと面白そうな内容だったのだろう。
神藤は迷いなく、むしろ新しく始めるゲームに、嬉々と心を弾ませた。
――これが全ての元凶。
悪夢の始まりとも知らずに。
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