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「サ…サー?せ、潜入任務でありますか…?」
ディス子は先程までの凛々しい表情を崩した。
「そうじゃ。知らぬ惑星での長い任務になるだろう。引き受けてくれるか?」
ディス子の表情に再び凛々しさが戻る。
「サー!」
「うむ、感謝する。それからディス子…」
「サー!」
「その「サー!」というのを止めい。わしとお前の仲ではないか。」
「サ、サー…(汗)」
大佐は戦争で両親を失い、戦火に焼かれかけていたディス子を拾い育ててくれた、いわばディス子の親代わりなのだ。
「やれやれ…強い子になってほしいとしつけたつもりじゃが、少々やり過ぎたかの…」
大佐は小さくため息を漏らした。
「まあよい。1人では心細かろう。お供に地球事情に若干詳しい部下を付けよう。」
「…若干…でありますか…?」
「うむ、若干じゃ。」
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