309人が本棚に入れています
本棚に追加
/81ページ
「ふむ……」
つまり、俺には魔力があってドラゴンの攻撃を回避できるような身体能力が身についている?
状況を整理をしているとルナは意を決したように問いかける。
「これから……どうしますか?」
どうするってここはダンジョンの中か、出口は……出来てないな。
ダンジョンコアになったことで意識してみると自身の置かれている状況がよく理解できた。
「現状ここはダンジョンの中で先ほどいた地上の真下です。準備期間で力を蓄えなくてはいけないため1月はここから出ることが出来ませんが、それが終わったら、私はここから出ていくつもりです……」
随分と思い詰めた表情をしている、巻き込んで死なせてしまった。
とでも考えているのだろうか
俺は気にしていないと言ったんだけどな。
魔王になりたい少女とは思えないくらい優しい娘だ。
なんとなく。
この娘を守りたいと思った。
思えば既に、惹かれ始めていたのかもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!