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あれから、しばらく経っただろうか。
自分の頭が怪我をしていたのでポケットから少し大きめなハンカチを取り出し、頭に巻いた。
あちこちに擦り傷もあって、どんな状況で落ちて行ったのか想像してみるが…痛そうだ。
今この状況を把握しなくては、始まらないと思った彼女は、立ち上がり探索してみようかと思い立った。
歩いていたら、どこからか賑やかな音がなっている。
すぐ側に町があるのかな?
日本にいた私が思うにここは、絵本の中にあるお城があるようなイメージの場所だ。
煉瓦で作られた建物らしきもの。
「どこなのここ?」
不安で言葉を口に出でしまう。
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