1、闇のとびら

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あ、そうだよ。 ベスは?ベスも一緒に…落ちた記憶はないけど。 ベスだっているかもしれない! 私は、勇気を出して賑やかな場所へと歩み出した。 「…!?」 賑やかな場所へ出ると、私は思わず柱へと隠れる。 それには、理由があった。 両手両足を縛られた人間が吊るし上げられていたからだ。 その人間は、生きていないかのようにピクリとも動かない。もしかして、死んでる…の? あまりの恐怖に身体がガクガクと震えだす。 あろうことか、騒いでる人たちは、人間に見えて人間ではない。人間にはないはずの耳と尻尾があった。 「!!?」
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