朝
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男の廊下を歩く音が遠ざかる。 私は急いで、部屋の窓に走る。 カーテンから外を眺めること数分。 男が姿を現わして、通り過ぎる。 だらしのない笑顔をこっちに向けながら。 遅刻してもしらないんだから。 男の背中が小さくなるまで見送る。 さて、こうはしておけない。 私も忙しい。 トイレに行かなきゃいけないし。 身綺麗にもしなきゃ。 朝はこうして過ぎていくのだ。
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