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あのフィルムとちがうのは、 5人の男をむかえなければならない。 目隠しをされた。 そしてすべての男たちはみなアフリカンスであった。 かれらはみな女をやさしくあつかう。 が、行為ははげしい。 女はあらい網状のブランコにすわらされる。 その下には幅広のブランコにマットがしかれ、2人の男が足を交錯させている。 部分と尻にあてがわれる。 あとは左右と正面。 6人の女性が女を介抱する。 陰茎がそれぞれにおさまる。 左手。 右手。 口。 部分。 そして尻。 5人をいちどにむかえる。 「・・・こわれてしまう。」 そうおもうまえに、すでに受けいれていた。 いつのまにかたっぷりとルブはぬられている。 単調なくりかえしがゆっくりとはじまる。 意識は尻にある。 が、スムースだ。 かすかな痛みとけらく。 異物が腸をつく。 はじめての感覚。 はいるときとぬけるときの脳髄を衝く、まるで針でさすような痛覚。 すると意識は手につたわる熱にかわる。 かたく、太く、あたたかい。 にぎりきることができない。 姿勢が不安定になる。 そのたびに女性たちの手がフォロー。 しだいにバランスをきにしなくなる。 音が流れる。 低音のうなるような声。 それはまるで背徳の音。 女のトラピズが下へさがる。 わずか数センチ。 だれかがトラピズの高さを制御する。 深く深く沈潜する。 口でうける男は太い。 その男が女の後頭部をてまえにむかえようとくりかえすたびに女の息は切れた。 男の腋の体臭がかすめた。 女からは柑橘の香水がにおった。 「痛いッ。」 女は声をあげる。 口に咥えているので声にならない。
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