02,失恋

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俺にはずっと好きな奴が居る。 それも困ったことに幼馴染 しかも“同性”同じ男だ。 ここで勘違いして欲しくないのが… 俺は別に元々男が好きだったワケじゃない。 たまたま好きになったのが同じ男だっただけだ。 安田 梓【やすだ あずさ】。 俺の幼馴染でもあり、好きな奴だ。 梓は昔から人見知りが激しく 引っ込み思案なだけでなく 優柔不断で自分の気持ちをハッキリ伝えられない性格だった。 そのせいか昔からイジメられていた。 そんな梓を守るのが俺の役目だった。 梓もそれを受け入れた。 だから、何も違和感など感じなかった。 これが当たり前だと思ってたから… だけど、いつからか俺の中で違和感を覚えた。 俺の梓に対する“好き”と梓の俺に対する“好き”は違うじゃないか?と そう思った瞬間、妙に納得してしまった自分が居た。 梓は俺のことを純粋に友として好いてくれてるが… 俺は梓をそれ以上に好きなんだと。 それを自覚したのが中学に入って直ぐだ。 多分、本当はもっと前からかもしれないが…… でも、確信したのは中学の頃だ。
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