0人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、
しゃがみこみ今にも泣き出しそうな君の頭を優しく撫でた。
俺「大丈夫?」
そう(君)に聞いた、
次の瞬間、後ろから頭に強い衝撃があり
俺は膝から崩れ落ちた。
当たりどころが悪かったのだろう
体が思う様に動かず立ち上がれない。
しかし
俺は動かない体を起こそうとする。
俺の心の中では、(君)を絶対に(彼氏)に連れていかせない。
あの夜
離してしまった手をもう一度繋ぐ為に、、
もう迷わない。
君の手を離さない為に!
立ち上がる!
その一心で両手を地面に付き体を起こした瞬間、
パチーン!!
その頬を叩く音と共に教室は静まり返った。
君「もうヤダ!帰って、私行かないから!」
そして机の上の紙袋を一つ投げつけ、泣きそうな声で精一杯にそう怒鳴った。
それを聞いた
彼氏は椅子を思いっきり蹴飛ばし舌打ちをして、教室を出ていった。
俺は出ていったのを確認すると
俺はそのまま教室に仰向けに寝転がった。
俺「あぁーあ、俺、かっこ悪りぃー。」
そう言って俺は右手で顔を隠した。
すると君は隣に座り俺の頭を撫でた。
君「かっこよかったよ、ありがとう。」
そう言う君は泣いていた。
俺は右手を君に伸ばし、
そっと頬に触れた。
最初のコメントを投稿しよう!