苦いチョコ は 君のキスは甘くなる

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次の日 学校は休みでいつもの様に昼近くまで寝ていた。 俺「、、、はぁー」 布団で目を覚まして隣を見るとそこには 君が寝ていた。 俺は君を布団に寝かしたままにてリビングに行った。 リビングには母親が座って持ち帰った仕事をしていた。 俺「おはよ。」 母「おはよー。」 そう言いながら、俺は冷蔵庫からココアをコップに注ぎ、椅子に座った。 俺「あいつ、何時から来てんの?」 母「9時頃位かな?」 母親の中では君は家族の様になっている。 だから合鍵の場所も分かるし勝手に入って来てOKになっている。 俺「はえーな」 そう言って時計を見ると11時を少し過ぎた位だった。 母「で?何してるの?」 俺「寝てるよ。」 母「またー?そろそろ起こしなさいよ。」 俺「はいよ。」 家では君はまるで妹みたいに扱っているから 特に心配はしていないらしい。 俺はココアを飲み終わると 別のコップに白湯を入れて部屋に持っていった。 俺は戻るとテレビの前に白湯を置き 再び布団に入って座った。 この部屋は暖房がなく、冬は寒い。 なので布団に入りっぱなしになる。 俺「ほら、もうそろそろ起きろ。」 そう言って君の体を揺らした。 君「おはよ♪」 俺「おはよ、」 そう言うと君は布団に頭をうずめた。 俺「そうじゃ、ないだろ!」 そう言って君を布団から引っ張り起こすと 力無く座っている俺の方にもたれかかってくる。 普通だったら恋人に見える特別な風景だが なんかいつの間にかそれが普通になっていた。 俺「まったく、はい白湯。」 そう言ってテレビの前の白湯を君に渡した。 何故か君は紅茶やお茶じゃなく白湯が好きだった。 おばあちゃんかよ! 君は白湯を受け取り少し飲むと 残った白湯をまた俺に渡した。 すると君は俺の膝に倒れ込みそのまま寝た。 俺「お前は彼女か!」 そんな事を言いながら君の頭を撫でた。 月日は流れて、三年生の夏。 君がずっと片思いしてた男の子に告白され 君はその子と付き合う事になった。
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