6人が本棚に入れています
本棚に追加
「ブラック飲めるんだね」
「本を読む時よく飲むんだ。ほら、苦いと眠くならなくてすむからさ。それに小説と珈琲って、なんだか様になってて格好いいと思わない?」
「うーん、どうかな。わたしには気難しくみえるかな。でも、本が好きなんだろうなっておもう。ねぇ、今朝もおもったんだけど、松戸くんって話すのうまいんだね」
わたしがそう言うと、松戸くんはなんだか照れくさそうにしている。
「いやぁ、その、小佐野さんと話すのは楽しいんだ。ついつい沢山喋っちゃう」
わたしと話すのがたのしいって、なんだか不思議な感じだな。男の子にそんなふうに言われるのははじめてだ。
でも、たしかに松戸くんは普段学校で見かける時よりもイキイキしてる。
最初のコメントを投稿しよう!