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男の子とこんなにしゃべるのはめずらしい。
たぶん、わたしはもともと男の子と話すのが苦手なんだ。なんとなく怖いというか、どこまで話していいのかわからない。
でも、松戸くんはちがう。はじめはちょっとびっくりしたけど、話してるうちにやさしい人だってことはわかってきた。それに、松戸くんがたのしそうにしゃべってくれるから、こっちまでたのしい気分になってくる。
松戸くんがいい人だっていうことはわかったけど、松戸くんがわたしを誘った理由だけは、やっぱりよくわからない。
「ねぇ、ちょっとだけ聞いていいかな？」
「もちろん」
「どうしてわたしなんかを誘ったのかなって。うちのクラスなら、ほかにカワイイ子がたくさんいるのに」
「小佐野さんも可愛いよ」
「見た目が好みなの？」
「あ、いや、見た目が好きってだけじゃなくてさ。中身も含めて、小佐野さんは素敵な女の子だよ。少なくとも僕にはそう見える」
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