33人が本棚に入れています
本棚に追加
スポットライトに顔が照らされる。
狂気に満ちた表情を浮かべ、こちらにゆっくりと近づいてくる。
私は後ずさりをしながら、彼に向かって叫んだ。
「瞬くんは、どこですか!」
「君は、本当に平和ぼけしてるんだね。
自分が置かれている状況もわからないなんて…」
「自分の置かれている状況くらい、わかってます!
ただ、覚悟はできているというだけです。」
「頼もしいね~。
…その余裕はいつまで続くかな?」
そう言って近づいてくる足を早めた。
私も距離を取りながら、こう言った。
「あなたはただ、みんなを傷つけたかっただけじゃなかった!
どれも、テーマを持たせて犯行に及んでいた!」
「ほう、面白い。
聞こうじゃないか。」
そう言って歩みを止める。
私は彼を睨むと、頭の中にあるパズルのピースを一つ一つはめ、語り始めた。
最初のコメントを投稿しよう!