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立ち聞きをするつもりなんて無かったのだが、あんなオバハン当人であろう彼女には聞き捨てならず、結局のところそうなってしまった。
「そんなんやないです・・・・・・東さんは俺の担当やから」
もごもごとした口調で彼は応える。
多分その顔はうつむいていて、ゆでタコのように真っ赤になっているだろう。
「やめとけやめとけぇ~。まぁちいっとはイイ女やけど人妻やし、40過ぎの女なんて裸を見たらがっくりくるで? 女はまぁ、せいぜい35までやろぉ~」
50過ぎのオッサンには言われたくないなと、ムカつきつつも優子は吹きそうになった。
その後もしばらく五十男は野路をいじり、口の重い彼が黙り込んでしまうと、別の相手にからんで下ネタを展開し始める。
オヤジの下ネタなぞ聞く価値も無いので、優子は更衣室へ向かって帰り支度をした。
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