鶴山の科学者

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 鶴山原子核研究機構は主に国と県、民間企業から多額のお金を募りブラックホールを生成して生成する技術の特許料とブラックホールについての解明など、それに付随する研究を独占し利益を得ようとする組織だ。過去に日本は永久にエネルギーを取り出せる原子力発電機構を多額の資金と頭脳を注ぎ込んでも作れなかった苦い過去がある。  その経験から文部科学省は新たに技術を開発できる人材を生み出す必要があると判断し当時、中堅技術者養成の学校としての役割を終えかけていた工業高等専門学校「高専」を解体して新たな研究設備、教授陣を揃え10歳から世界の最先端の学ぶことができる学校を創設した。  20で卒業できるが、そこまで残ると落ちこぼれと言われ、天才は15の時点で海外の大学院への留学が許可された。   私は栄えある一期生で16歳の時に欧州へ渡りプリンストン大学で寮生活を送り学んだ。 帰国後は岡山県北部の山頂で人形峠付近に作られた原子力機構と鶴山原子核研究機構を往復しながら充実した研究を行っていた。
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