☆騎士団は面白くない

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魔術師団にも、第二王女の縁談に関する情報がもたらされた。 「……第二王女が周辺国に嫁ぐとなると危険だな」 「まあ、婚姻によって同盟を結ぶということは、これまでの同盟では心もとない……ここか、このあたりでしょうか。」 セルジオが地図を指す。 「嫁ぐとなると侍女がついていく、年頃と容姿からいってリーゼが選ばれるかもしれない……リーゼが外国に嫁ぐなど……」 「あんた私情どっかに置いてこい!」 「良い案がある」 「王女の縁談ですか?」 「周辺国を全部焼いたらどうだろう」 「ヤメテヤメテ」 「嫁にいかず、ずっとこの国にいれば良いじゃないか」 「そんなことよりリーゼ嬢をあんたが娶れば王女付きから外れるでしょうが」 「え?」 「え?」 セルジオは後に語る。 嫌な予感がした、と。 何かがぷち。と切れたような。 「大変です!結界が切れました!」 「城の薔薇が一斉に咲きました!」 「丸焼きにした鶏が生き返りました!」 「陛下の髭が膝まで伸びてます!」 「噴水がワインに変わりました!」 「うわあああ、団長落ち着いて!誰か!奇跡が止まらない!」 セルジオが頭を抱えた。
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