☆大団円に一直線

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騎士団に入っていくリーゼを尾行していた魔術師は、震えた。こんなことを団長が知ったらどんなに荒れるか。 騎士団に夜食を持っていったまま、彼らに勧められるまま酒を飲んでいる。 まずい。 どんな醜聞となるか。 団長が助けにきた。ほっとしたのもつかの間。 「ええええ、なんでリーゼ嬢に攻撃を?」 「こいつは、悪名高い魔女だ。お前ら生気吸われるぞ。 おい、本物のリーゼをどこへやった」 「おお怖い。 娘の気配がよめないだろ?ちょっと隠しただけさ。そのうち見つかるよ」 煙とともに、カラスに姿を変えた魔女は飛んでいった。 「リーゼ……」 団長はギリギリと奥歯をかんだ。 手当たり次第、探すしかない。 魔力での捜索ができない。
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