★遡ること2ヶ月前

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次の日の宿直には、玉ねぎトロトロのコンソメスープとチーズパン。 そのつぎの日はクラムチャウダーとクラッカー。 徹夜明けにちょうど良いボリューム。 涙を流さんばかりに喜んでいた魔術師達も、だんだんと恐れを抱くようになってきた。 「なんで俺たちみたいなゴミに差し入れなんかしてくれるんだろう」 「騎士団が女の子にお菓子をもらってるのを眺めて毒吐いてたから、夢なのかな。……俺たち、もうすぐ死ぬのかな……いやもう死んでるのかな」 「これが最後の食事でも悔いはないッス!女子の手料理……」 魔術師たるもの、精神力が要。 これが手の込んだ悪戯ならば、彼らの心はミルクを拭いて放置されたボロ雑巾のように腐り果てるだろう。女子という生き物が時に残酷であることを経験的、本能的に知っている。だって平均年齢二十代後半。モテる騎士団コワイ、群がる女子もっとコワイ。 そんな奴らが浮かれるのは三日間が限界だった。
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