★遡ること2ヶ月前

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「団長!お願いです!俺たちに不惑の術をかけてください!」 団員が詰めかけてきた。 「このままじゃ、俺たち…… 夢見てしまいます。もしかしたら女の子に、好かれてるんじゃないかって」 「お付き合いとかできちゃったりなんかしてって……」 「泣くことないだろう」 「期待して傷つくのは嫌です。いっそ、あの侍女さんたちの望みが何か判ればいいのに」 黒ローブ達がメソメソしていると部屋の湿度が上がった気がする。 「単純に、手荒れクリームが欲しいとか」 「湯船単位で作りますよ!」 「安眠魔法の枕とか」 「失神レベルで熟睡できるの作ります!」 「カロリー半分の護符とか」 「食欲減退の護符だって作りますよ!」 「いや、それ呪いだから」 既婚者セルジオ、一蹴した。 「まあ、お礼も兼ねて探って来ましょうか。このままじゃ、精神集中できないようですし業務に支障がありますね」 「失礼のないようにな」 「団員のためですから。ね、団長」 「は?」
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