戦へ

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逃げた盛信は、急ぎ亀山を目指した。 そこへ1人の兵が、近づいてきた。 「申し上げます、亀山城はすでに敵の手に…」 「何?なんじゃと…」 と言うと力無くその場に膝をついた。 「殿… 民のこころを掴めなかったあなた様の負けでございますよ。」 この言葉に激昂する盛信。 「貴様! 何奴だ。 この儂を愚弄するか。」 「私か? 桑名の主、倉田龍信である。」 と言い終えるとブロードソードを構えた。 「こんな若僧に負けたのか… フハハハハ…」 「如何いたす? 一戦交えるか?」 「無駄な事よ。我が生命で将兵を御助命いただきたい。」 「生命など要らん。 これより我が臣下として働いてもらう。 これより桑名に向かい仕置じゃ。 与一、長良を亀山にむかわせよ。」 「は、直ちに。」
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