出会いは突然に。

5/9
前へ
/745ページ
次へ
翌朝、女は目を覚ました。 女は周りを見渡した。 見知らぬ天井、見知らぬ所であった。 見知らぬ男が、眠っている事に驚いていると 「目を覚ましたかえ? 寝かしといてやっておくれな。 あんたを助けてから、長は付きっきりでの。」 うんうんとうなづく女。 それに異様に感じた婆さん。 「あんた、まさか声が出せないのかえ。」 うなづく女であった。 「そういえば、腕には縄のあとと足にも… 苦労したんじゃな。」 「婆さん… うるせぇよ。 婆さん、ちょっと外してくれるか?」 「あいよ。」 と出て行く婆さんである。
/745ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1734人が本棚に入れています
本棚に追加