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観音寺は、山岳に作られた城塞であった。
そんな城塞もすでに暗部によって侵入しやすくなっていた。
懐柔されており数名の将は、倉田側に落ちていた。
進藤堅盛もその一人であった。
「ここで倉田家に恩を売って出世するぞ。」
と言うと突如、主である六角義治へと刃を向けたのである。
城内を進む輝信。
すると血まみれの将が目の前に姿を見せた。
「倉田家家中の御方とお見受け致す。
某、進藤堅盛にござる。
ここにありますは、六角承禎が首にございます。
当主六角義治は、投獄しておりまする。」
「そうであるか、お主の事確と父に伝えようぞ。
六角義治殿の元に連れて行ってもらおうか。」
暗い城内の地下へと向かった。
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