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その日から彩香の部屋の花瓶には毎日新しい花が
活けられるのであった。
彩香は、龍信の心遣いに感謝をしていたが、心から笑う事が出来なかった。
龍信もそれに気付いていたが、何も言わずにいた。
彩香の体調がよくなり一度外に連れ出る事にした。
「彩香さん、ちょっと街に行かない?」
街に行くと民たちから声をかけられる様子を見て
彩香は、この人はいったい何者なのかと考えた。
龍信は、城に彩香を案内した。
龍信の元に家臣らが集まってきた。
「殿、よろしいですか?」
「忠高、如何した?」
「殿、長野より使者が参っております。」
「ふー。なんだろうか…
与一、彩香殿を私邸に連れて行ってくれ。」
「承りました。
彩香様、参りますぞ。」
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