第1幕
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後暦50年。 薄暗い場所に耳障りな金属音が響き渡る。 ギギギと金属を歪ませる音は、その空間の中を反響して止む事が無い。 「これで…」 男の声だった。 軋みの音に紛れて聞こえたのは紛れもなく男の声。 誰かと話しているのではなく、何かに集中していて独り言が漏れたというような声だった。
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