11人が本棚に入れています
本棚に追加
三歳になる息子が、腕を組み頭を捻って何か悩んでいる事に気付いた。
「坊や、どうしたの?ママに話してごらん」
「昨日からずっと考えてるんだけど、どうしても計算が合わないんだ」
「計算?」
日ごろ、三歳にしてはマセているとは思っていたが。
「いったい何があったの?」
「昨日、パパと一緒にデパートへ行ったでしょ。そこで……」
三歳になる息子は、昨日の出来事を話し始めた。
デパートのお菓子売り場。
キャンディ売りのおばさんが声をかけて来てね。
「坊や、お年はいくつ?」
「3さい」
「あら、良い子ね」
キャンディ売りのおばさんはキャンディを3つくれたんだ。
そして次にクッキー売り場に行くと
「坊や、お年はいくつ?」
「3さい」
「あら、偉いわね」
クッキー売りのおばさんはクッキーを3つくれたんだ。
最後にチョコレート売り場に行くと
「坊や、お年はいくつ?」
「100さい!」
チョコは貰えず、パパがゲンコツを1つくれたんだ。
最初のコメントを投稿しよう!