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「すみません。千鶴さんがここに送るようにと」 背が高いくせに腰の低いその男は、河内(こうち)と名乗った。 千鶴より少し年上くらいだろうか。やけに落ち着いた雰囲気だ。 玄関で千鶴の靴を脱がすと変な匂いがした。変、と言うより男ならよく知ってる匂い。 嫌な予感がして項垂れてる千鶴の顔を覗き込んだ。 「うわっ」 よく見ると服も髪もベタベタだ。 しかもこのベタベタは男の欲望が放たれた後のアレだ。 だから変な匂いがしたんだ。 「すみません……こんな状態で」 「いいから、風呂に入れるぞ」 「あ、はい」 意識のない千鶴を男二人で風呂場まで連れていく。驚く程軽くて、また飯食ってないのかと心配になった。 二人がかりで着ていた服を脱がせる。 脱がせた瞬間、目を見張った。
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