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千鶴の身体にはよく見ないとわからない、たくさんの古い傷があった。
その一つ一つに丁寧にキスの痕を付けると、白い肌に赤い華が咲いたように見えた。
いつもは自分が主導権を握る方が多いのだと、いらない情報を伝えてきた千鶴に年長者の意地とプライドが働いてしまった。
何もしなくていいからそこに寝ていろ、と命令をしてベッドに寝かせた千鶴の服を一枚一枚剥ぎ取り下着だけにした。
裸になる事に慣れている千鶴は特に恥ずかしがる事もなく、何をされるのかと楽しんでいるようだった。
そんな余裕な所が小憎たらしい。
明日から仕事だと言っていたのに、わざと千鶴の身体に痕を幾つも残した。
千鶴は文句も言わずに、ただじっと俺のする事を見ていた。
キスの痕を付け終わるとそれを指でなぞる。擽ったかったのか、千鶴が少し身体を揺らした。
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