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お久しぶりです。
すみません…なかなか連絡出来なくて。
元気ですよ?
あ、オレのことじゃないですよね。
え?オメデタ?
ないですよ。
つか、ヤッてない…あ、すみません…お兄さんにヤッてるとかヤッてないとか…。
いやいや…ふざけてないですって。
本当に、ヤッてないんすよ。
オレはね?すぐにでも既成事実作っちゃいたいって思ってたんすよ。
でも、随分前から安全日意外はノータッチで。
春……花見行ったくらいからかな、もう全く秘め事はナシになってるんで。
えぇ…全く。
オレはアイツが拒む理由わかるし、オレも、あえてシなかったっていうか。
そりゃ夫婦なら当然でしょうねぇ。
でもオレら夫婦じゃないですから。
言葉のまんまですよ?
わかりました、わかりました!
怒んないでくださいよー!
今から話しますから。
つーかそのことも含めて話そうと思って電話したんですから。
予定より早くうちに来てもらいましたけど、実際の入籍は6月まで待ったんですよ。
それは……
言わないとダメでしょうね…
わかりましたよ、言いますよ。
まずは、結婚しようって話を出したのはアイツからで。
オレはまぁいいかな、って。
で、申し訳ないですけど、オレんちの事情で色々と調べたんですよね。
あ、事情?
うち、引くほど金持ちで。
オレは次男坊だから遊んでますけど、二宮の家に嫁ぐってなると、ま、財産目当てとかどうとか、色々あるんすよ、わかるでしょ?
で、調べたらね?あなたとアイツ、血が繋がってないじゃないっすか。
うちの親は、□□大学の教授の娘さんって聞いてたから賛成してたって言い出して。
オレはオレで、反対されると気持ちが逆に作用して。
挨拶しに行った時に、はっきりとわかったんですよね、オレ。
何を…って、今さらですよ?
あなたの気持ちも、
アイツが結婚して家を出たいと思っていた理由も、です。
そういうのがあって、早めにうちに越させたんですけど。
でも、逆効果だったんでしょうね、きっと。
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