想い出の未来へ

2/19
94人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
桜の舞う季節にお前は俺の腕の中で小さくあくびをした。 靴なんてちっちゃくて、手だってちっちゃくて。 「来年もここに来ようか」 そう言った父に、母は頷き、俺もつられて頷いた。 いつかお前が、 真実を知りたいと言う日が来たら、 喜んで俺は話をしてあげよう。 例えそれが、 嘘であっても…。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!