桜が舞うころ

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ピンク色の花弁が一枚ひらりと髪を霞めた。 そう、今日は念願叶ってのN高校の入学式。 私、小雛美穂(こひなみほ)は心踊らせながら桜並木の通学路を歩いていく。 すると……。前方右側に一人の美青年を発見! 色白の透き通る肌に綺麗な茶髪が映える。 「前島くん」 彼の名は「前島一樹(まえじまいつき)くん」 高校入試の時に見かけて一目惚れした私の初恋のその人だった。
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