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そう、私は彼に恋をしたあの日から変だ。
ー...変、なんだ。
「次視聴覚室だよ、行こ」
「...うん」
多分、私の本能はこの人はダメだと訴えてる。
それなのに。
ー...目が、あの派手な茶髪を追う。
私たちの前を友達と一緒に歩いて行く。
制服のシャツは第二ボタンまで開けてあって、指定されているネクタイも巻いてなくて。
耳にはやっぱりピアスがふたつ、首元にはネックレス。
昔までの私なら、関わりたくないと思っていたような人なのに。
今は好きだなんて。
ー...あーあ。
...こんなの、もう、どうしようもない。
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