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私は彼とも、彼の周りにいる女の子たちとも違う。
私と同じように彼に惚れて、髪の毛を染めたりピアスを開けたりして、話しかけに行った女の子だっている。
けど、私にはそんな度胸はない。
見てるだけ。
気付かれないように、わからないように。
これが高校生の思い出として過ぎていってくれればそれでいい。
いつか、笑い話に出来たら。
それ以上なんて望んでない。
ー...だって。
「ー...ゆずー?行きたくなくても席後ろなんだからねー」
「...わかってるよ」
好きな人の後ろの席だなんて、こんな思い出そうそうない。
きっと、神様がくれたプレゼントだ。
大切にしなきゃ。
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