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彼の背中を見つめているうちに先生がやってきて、HRが進行する。
...あ、そうだ。
「あー、あと金城お前今日日直だからな!!」
「げ、サボろうと思ってたのに...」
「金城ー?!」
「なんでもないですー」
...すでに若干サボっている感は否めないけど。
彼はいつも帰りのHRが終わるとすぐに友達と出ていってしまう。
そっか、今日いつもより長く見ていられるんだ。
今日はちゃんと会話ができた。
長い間彼が学校にいる。
...今日は、私ツイてる日かもしれない。
バレないように、少しだけ私は口元を緩めた。
気持ちを伝えようなんて馬鹿なこと考えないから。
せめて、少しでも長く見ていられたら。
...気持ち悪いかな、気持ち悪いよね。
でも、バレなきゃいい。
見ているだけならタダだから。
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