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津坂さんは一瞬キョトンとした顔を見せるも、すぐにハハ、と笑う。
「うん、まぁそうだね。和田くんも整った顔してるし、和田くん目当てのお客様だっているもんね。…でも、北見さんはそこじゃないよ」
穏やかな笑みを浮かべ、ポン、と和田さんの肩を叩くと、津坂さんは「北見さん、ちょっといい?」と、私の前にシフト表を差し出し、訂正箇所を指で示す。
「ここ、変更しておいたから。また何かあれば相談してね」
「津坂さん、ありがとうございます!すみません。急な変更ばかりで……」
短大に通う私には、すでに就職活動という戦いが始まっている。
そのせいで、急なシフト調整をお願いすることもしばしば。
「なに?就活?そっか、北見ちゃん短大だもんな」
「ここで就職してくれてもいいんだけどね。北見さんなら大歓迎なのに」
私は「内定が貰えなかった時は、お願いします」と苦笑いを浮かべると、壁にかかった時計へと視線を移す。
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